特派員によると、マリウポリには電気が通っておらず、住民たちは食品備蓄が底をついた。食料の供給はないほか、事実上すべての店舗が破壊またはすでに略奪されている。
一方、マリウポリ中心部では戦闘が続いている。発砲、爆発、砲の一斉射撃の音が市全体で聞こえる。市中心部に通じる主要道路は、さまざまな機器や車両のバリケードで封鎖されているという。
また特派員によると、そこにウクライナの民族主義者とウクライナ保安庁の刑務所や拷問室があることで知られるマリウポリ空港は、ドネツク人民共和国軍の完全な管理下に置かれた。
ドネツク人民共和国がウクライナからの独立を宣言した2014年の時点で、人口約45万人のマリウポリはドネツクに次いで同共和国で2番目に大きな都市だったが、同年6月、ウクライナの治安部隊がマリウポリに対する管理を取り戻し、その東部郊外はウクライナで最も激しい紛争地の1つとなった。
関連ニュース