ヴチッチ大統領は現地メディアTV PRVAの取材に対し、次のように発言した。
彼らはウクライナの領土保全について話し、空っぽになった乳母車を見せつける。なぜ私たちの時には空になった乳母車を見せなかったのだ。我々の頭の中では様々な点がすり替えられている。国際法の原則の遵守、いつ、誰がそれを無視し、誰が犠牲となったのか。そして誰が国際法を無視し、国連安保理の決定抜きにセルビアに恐ろしい決定を下し、誰が犠牲になったのか。だからこそ、私たちは苦境に置かれているのだ。
それと同時に、ロシアはセルビアに制裁を科したことはないと指摘した。ロシアはセルビア南部の係争地プリシュティナで空港を占拠したことはあるものの、後にこれを返還したほか、ロシアがセルビアに敵対したことは一度もなかったという。そして、西側諸国は、セルビアの領土保全を常に支援してきたロシアという常任理事国を国連から追放するための措置を目指しており、「そうして決定をセルビアは受け入れるべきだろうか」とヴチッチ大統領は国民に問いかけた。
セルビア大統領によると、西側諸国との交渉において、セルビア政府は地域の平和を支持し、ウクライナ情勢に介入しない姿勢を示してきた。また、ヴチッチ大統領は対露制裁への参加を迫る西側に対し、いかなる約束も行っていないと説明した。
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