コククジラ 遊覧船を背中に載せてゆ~らり、ゆらり

メキシコのゲレロネグロ市の海岸でコククジラが人の乗った遊覧船を「誘拐」し、自分の背中に載せて泳ぐ珍事が発生した。
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ビデオを撮影したローリー・バーラさんの話では、このクジラはボートの乗客と2時間以上も遊んでいた。「クジラはうれしくてたまらないというふうに私たちの遊覧船まで泳いできて、遊んだり、船をそっと揺すったりしていました」クジラはボートを船を2回、背に載せて持ち上げては、そっと水面に下ろしたという。
バーラさんは「ここには何度も来ているけれど、こんなことは初めて」と強調した。バーラは、クジラは別れるときにひれを振って、そのひれがもう少しで自分の腕に触れるところだったと語っている。
バーラさんの話ではクジラは体重30トンくらいで遊覧船の2倍ほどの大きさだった。コククジラの体重は最高で40トン、大型のクジラで体長15メートルに達する。哺乳類の中でも知性があり、メキシコでは観光客と遊ぶ姿がよくみられる。コククジラには歯がなく、髭をフィルター代わりにして海水を濃し、栄養を摂取している。コククジラは人生のほとんどの時間を沿岸部に近い砂州で過ごすが、ほぼ毎年1満9キロもの距離を移動することが知られている。
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