新型コロナウイルス

オミクロン株の感染はワクチンで予防できるが、効果は長く続かない

新型コロナウイルスのオミクロン株の亜種「BA.2」、通称「ステルスオミクロン」が多くの国で主流になってきている。新型コロナワクチンのうち、mRNA技術を利用したワクチン(ファイザーやモデルナ製)はオミクロン株、BA.2にも同程度の有効性を示すものの、効果は長くは続かないことが分かった。ネイチャーが報じている。
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カタールにある「ウェイル・コーネル・メディカル・カタール」の研究者らが発表した研究によると、mRNAワクチンを2回接種した場合、この2つの変異株に同程度の効果を示し、数ヶ月間保護されることが分かった。
また、「BA.2」に対する有効性はオミクロン株よりも持続するが、2回目の接種から25週間以上経過すると2つの株に対する有効性は20%未満まで低下する。しかし3回目の追加接種では、この2つの変異株に対する有効性は30〜60%まで回復するという。
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この研究では、3回目の接種を行うと、2〜4週間後には有効性が約70%まで上昇することが分かった。また、2回しかワクチン接種をしていない人でも、少なくとも7ヶ月間は重症化リスクを68%超の確率で予防できており、3回目の接種後には80%以上まで上昇するという。
研究者らはワクチン接種による効果は長く続かないものの、重症化リスクは下げることができると強調している。米ジョンズ・ホプキンス大学の疫学者のアンドリュー・ペコシュ氏は、「一次接種(1回目・2回目)のスケジュールだけを重視するのは、十分な措置とはいえない。効果的に追加接種を行う計画をたてなければならない」と指摘している
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