再編「サハリン1・2」をめぐる状況

「サハリン2」プロジェクトから撤退した場合に日本が被る損失はいくら?

Nikkei Asiaの専門家たちによると、日本はロシアとの共同プロジェクト「サハリン 2」から撤退した場合に1兆8000億円(約150億ドル)の損失を被る。これはエネルギー資源の乏しい日本にとって運命を決める決断になる可能性があるという。
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Nikkei Asiaは、日本は燃料を追加購入することになり、スポット購入は輸入総額を35%押し上げると報じている。
最終的に家計のガス・電気支出が著しく増加する。東京電力を含む日本の電力会社5社は、5月に家庭向け電気料金を値上げする計画。値上げは9カ月連続となる。
日本はロシアへのエネルギー依存度を下げていく=萩生田経済産業相
明星大学経営学部教授の細川昌彦氏は、液化天然ガス(LNG)をめぐる世界的な競争の中で、スポット市場以外に「サハリン2」に代わるものは事実上ないと指摘している。
「サハリン2」は、ロシア極東サハリンで実施されている石油・ガスプロジェクト。「サハリン2」で生産されているLNGの多くは日本に輸出されている(LNG年間生産量およそ1000万トンのうち約60%)。三井物産が12.5%、三菱商事が10%を出資している。両社は今月、「サハリン2」プロジェクトから撤退しないことを決めた。
近年、日本のLNG総輸入量のうちロシアが占める割合は約8.8%だった。
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