たとえば、日本航空の東京発ロンドン行きJL43便(ボーイング777-300ER)の運航には、通常、1時間当たり10トン超の燃料が必要とされる。
気候学者のポール・ウイリアムス氏は、現在、北極大陸の通過が必要な航空機は、2.4時間以上余計に飛行しなければならず、20%以上燃料の消費が増加している。つまり、往復航路で60トンの二酸化炭素ガスを追加的に排出している。
国際クリーン輸送協議会責任者のダン・ラザフォード氏によれば、ロシア上空の長距離便の通過禁止が続いた場合、世界の航空会社は大気汚染を1%悪化させることになる。
ロシアのビタリー・サベリエフ運輸相は、ロシア上空の通過を禁じられた欧州および米国の航空会社の損失は、年間およそ35億ドル(約4263億円)になると予想する。
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