米国、ロシアが核攻撃した場合の対応計画を準備=NYT

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は消息筋を引用し、米ホワイトハウスはロシアが核兵器を使用した場合の米国とその同盟国のための対応行動計画を作成するために当局者で構成するチームを結成したと報じた。一方、チームの役人たちは、そのようなシナリオはありそうもないと考えているという。ロシア大統領府は、核のテーマを「投げ込んでいる」のは決まって西側だと繰り返し表明している。
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消息筋によると、結成されたのは所謂「タイガーチーム」。この名称は、長年にわたって米国家安全保障会議(NSC)で緊急性の高い課題に取り組むための特別チームを指すものとして使われている。NYTが報じた。
現チームの結成に関する文書は、ウクライナでロシアの特殊作戦が始まってから4日後の2月28日に署名された。NYTによると、「タイガーチーム」はその過去のメンバーで厳しい制裁の発動や北大西洋条約機構(NATO)加盟国における部隊増強、ウクライナ軍の装備に関するシナリオを作成することにおいて、すでに「中心的な役割」を果たした。
 最近結成された現チームは、特にウクライナでロシアが核兵器を使用した場合や、ウクライナ向けの武器や支援物資を運ぶ車列をロシアが攻撃した場合の対応について研究しているほか、近隣諸国に軍事活動が「拡大」した場合の対応も検討しているという。
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なおNYTによると、役人たちは、ロシアが核兵器を使用する可能性は低いと考えているという。
先にロシアのラブロフ外相は、核戦争が始まるとは信じていないと述べた。またラブロフ氏は、ここ数ヶ月、核のテーマを「投げ込んだ」のはNATOをはじめとした西側の代表者たちであり、ロシアが自らこのテーマを提起したことは一度もないと指摘している。
ロシアのプーチン大統領は、24日午前のテレビ演説で、ドンバスの共和国の指導者の訴えを受け、「8年間ウクライナ政権による虐待、ジェノサイトにさらされてきた」人々を守るため、特殊軍事作戦を実行することを決定したと述べた。プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。
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