専門家らは、匿名の22人のドナーの血液サンプルを分析した。全ドナーは健康な成人で、うち17人でプラスチック粒子が確認され、サンプルの半分にポリエチレンテレフタラートが含まれていた。この物質は通常ペットボトルに使用されている。 食品の梱包で広く利用されているポリスチレンが36%で発見され、ビニール袋に使われるポリエチレンは23%で確認されている。
報道によれば、含有レベルは低く、血液1ミリリットルあたり平均1.6マイクログラム(160万分の1グラム)だった。しかし、血中に日用品の破片であるマイクロプラスチックが存在すること自体が重大な問題と言える。
はじめて人の血中で発見されたマイクロプラスチックが研究者らに重大な懸念を呼び起こした。専門家らは、人体で発見されたマイクロプラスチックが健康にとって長期的にどのような影響をもたらすかに関しては「現在のところ分かっていない」と強調した。また、専門家らは、マイクロプラスチックは、研究室段階では人間の細胞に有害となることが証明されていることを懸念している。
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