調査では、1219人の成人を対象に、このテーマについて質疑が行われたところ、58%の人が幼少期に心理的虐待を、また20%が身体的虐待を、10%が性的虐待を受けたと回答した。マゾヒスティックな性癖は「あなたは誰かに辱めや虐待をうけると想像すると興奮しますか?」といった質問で判明し、またサディスティックな傾向については「誰かを縛ったり、痛みを与えると考えると興奮するしますか?」という質問でわかった。
調査の結果、幼少期に虐待を受けた人は、サディズムやマゾヒズムに傾倒していることがわかった。例えば、極端なマゾヒズムに傾倒する割合は性的虐待を受けた人では56%であるのに対し、虐待を受けたことのない人は21%だった。 極度のサディズムに傾倒する人では、心理的虐待を受けた人の占める割合は43.1%であるのに対し、虐待を受けたことのない人は22.7%。また性的虐待を受けた人は全体の60.8%を占めたのに対し、そうした虐待を受けたことのない人は31%だった。
研究チームはこのことから、幼少期に性的、心理的の別を問わず、なんらかの暴力を経験した場合、それが成人となった後の性的逸脱につながるという先行研究と一致すると結論づけている。
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