研究グループ「A-STEM」のメンバーであるジョン・マニング氏と同僚たちは、指の長さとコロナウイルスがどのような相関関係にあるかを明らかにすることにした。
薬指が長いほど妊娠時の男性ホルモン「テストステロン」の水準が高く、人差し指の長さが女性ホルモン「エストロゲン」の水準の高さに関係していることが知られている。平均的に、男性は女性より薬指が長く、人差し指が短いとされる。
より「女性っぽい」手の人は新型コロナが重症化しやすく、入院に至るケースが多い傾向にある。特に、左右の手のサイズの差が大きい人ほど入院が必要になるケースが多い。
入院患者の手の比率が「女性っぽい」場合、テストステロンの割合が低く、出生前のエストロゲンの水準が高い人にとって、新型コロナがより深刻なリスクとなることを示唆している。
研究者らは、こうした観察が最終的により効果的な抗ウイルス製薬の開発に役立つことを期待している。
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