オーストラリア東部では2月末から記録的な豪雨が続き、各地で川の氾濫や洪水が相次いで発生。ニューサウスウェールズ州でも甚大な被害に見舞われたが、北部カイオーグルでは、家畜も命の危機に瀕していた。牛35頭が飼われている牧草地が一夜にして冠水したのだった。
農家は27日夜、放牧していた全頭を比較的安全な高台に移動させたが、翌28日に確認しに行くと牛は再び元の場所に戻っており、足まで水に浸かっている状態だった。
そんな中、農家のきょうだいがカヤックに乗り込み、行き場を失った牛たちの元へ飛び出した。
彼女はカヤックを漕ぎながら大声で叫んで牛を誘導。こうして35頭全頭を再び安全な場所まで移動させることに成功したという。