ウクライナでの露特別軍事作戦

独ショルツ首相、特殊作戦以前にもゼレンスキー大統領にNATO加盟放棄を提案=WSJ

ドイツのオラフ・ショルツ首相は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、ウクライナにおけるロシア軍の特殊作戦の開始前にも、NATO加盟を放棄し、国の中立的地位を宣言するよう提案していたという。ウォールストリートジャーナル(WSJ)が報じている。
この記事をSputnikで読む
WSJ紙によると、ショルツ首相は2月19日、ドイツ・ミュンヘンで「ロシア政府およびウクライナ政府間の問題解決に向け最後の試みをした。」ショルツ首相はゼレンスキー大統領に対し、ウクライナのNATO加盟という考えを放棄し、ロシアと西側の間の広範な欧州安全保障協定の枠組みの中で、中立国家になるべきだと述べた。同紙はウラジーミル・プーチン大統領とジョー・バイデン大統領が、共同でウクライナの安全保障を担うということで合意すると想定されていたと報じている。
ウクライナでの露特別軍事作戦
ウクライナ政府 ロシアの資産から約49兆円を横取りすることを計画
同紙は、ゼレンスキー大統領がショルツ首相の提案を拒否した後、フランスのエマニュエル・マクロン大統領が両首脳の仲介となり、欧州の指導者がプーチン大統領とバイデン大統領による首脳会談を組織しようとしたと記している。「(2月20日)午前3時、マクロン大統領はまだプーチン大統領と開催予定の米露首脳会談にまつわるプレスリリースの文言について協議していた。」しかし、プーチン大統領がマクロン大統領と電話会談を行った翌日、首脳会談は中止となったとされている。
記事によると、1月中旬、米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官が密かにキエフを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談を行い、ロシアを「攻撃」する計画を提示したとされている。同紙は、この情報は特殊作戦の初日、ウクライナ軍にとって大きな助けとなったとしている。
関連ニュース
英国、ウクライナにロシアとの合意を締結しないよう勧める=タイムズ
ウクライナの安全保障構築にドイツが参加を表明、米国は難色示す
コメント