こうした大規模デモが全国で広がっていることを受け、ペドロ・カスティージョ大統領は4日、現地時間5日午前2時から午後11時59分まで首都リマで外出禁止令を発令すると発表した。
抗議デモは先週、農家とトラック運転手が首都リマへ続く主要高速道路を封鎖したことをきっかけに勃発。リマ市内での食品価格の急騰を招いた。政府は先週末、緩和策として燃料税を撤廃するほか、最低賃金を約10%引き上げると発表していた。
諸外国と同様、ペルーでは以前からインフレに悩まされていた。こうした中でロシアの軍事作戦が開始され、3月の同国のインフレ率は26年ぶりの高水準に達したという。
同国のオスカー・グラハム財務相はロイター通信に対し「ペルー経済にとって最大の脅威は、ロシア・ウクライナ間の紛争が長期化することだ」と語っている。