ラブロフ外相は、テレビ局「ロシア24」の放送内で次のような見解を語った。
このようなあからさまで、嘘の挑発行為の原因は何か?信憑性を正当化することは不可能なだけだろうか?我々は、進行中の停戦交渉を混乱させる言い訳を見つけたいという願望が原因だと考えてしまう。つまり、あまり明るくはないが光が見え始めたまさにその瞬間に、行動を起こすというものだ。3月29日に行われたイスタンブールでの停戦交渉では、これまでのロシア・ウクライナ両代表団の接触の中で、ウクライナ側は初めて、ウクライナの地位や安全保障の観点から条約がどのようなものになるか、書面によるビジョンを提案していた。
これに先立ち、ウクライナ政権とマスメディアは、キーウ(キエフ)州ブチャの町で撮影されたとされる、道路に死体が横たわる映像を流した。ところがネットユーザーからは、遺体付近の地面に血痕がない、死者の中には袖に白い腕章をしている者が混じっているという指摘のほか、「死者」が腕を動かしている、カメラマンの車のバックミラーに映ったある「死者」が車が通過する際に自分で体位を変えているように見えるという指摘が多数挙げられ、ウクライナ治安維持部隊や国土防衛隊による殺害の疑いがあるとして、ウクライナのロシアに対する非難の信憑性に疑問が呈されている。
ロシア国防省は、ブチャでロシア軍が犯した「犯罪」を証明するとしてウクライナが公開した写真とビデオはすべて「挑発の常套手段」だと指摘し、ロシア軍の全部隊はトルコで宇露交渉が実施された翌日の3月30日の時点ですでにブチャから撤退している事実を明らかにしている。
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