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マントル内でマグマの塊が謎の動き 研究者らがシミュレーションで観測

中国、英国、フランス、オーストラリアの国際研究チームは、地球内部のマントルにある特定の密度をもつマグマの塊が謎の動きをしていることを発見した。そういったマグマの塊のひとつは太平洋の下、もうひとつはアフリカ大陸の下に存在する。この観測結果をまとめた論文が、学術誌「ネイチャー」に掲載されている。
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研究者らによると、マグマは地殻の中で動くことがないものだと思われていた。しかし新たな研究によると、マグマは数百年前から地表の下を移動し続けていることが分かった。
研究チームは今回、コンピューターシミュレーションで10億年前から現在にいたるまでのマントル内の変化を観察した。その結果、約4億年前にアフリカ大陸(当時はゴンドワナ大陸)の地下でマグマの塊が形成されていることが分かった。そしてその塊は変形していくだけではなく、時間とともに凝縮し、消滅していくことも判明した。
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研究者らによると、この発見により、金属やダイヤモンドなどの鉱物の新たな鉱床の発見が可能となり、経済面においても有用なものであると指摘している。
スプートニクは以前、中国とロシアの研究者らが、地球誕生の初期段階の高圧状態で理論上存在しえたミネラルは水珪酸マグネシウムだったとの予測を発表したと報じた。
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