アルメニア首相、アゼルバイジャンとの平和条約締結に向けた用意を外務省に指示

アルメニアのニコル・パシニャン首相とアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長を踏まえた三者会談の結果、両国の平和条約締結に向けて用意を進めるよう外務省に指示を出した。アルメニア内閣のプレスサービスが発表した。
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アルメニアとアゼルバイジャンの首脳は二国間の平和条約締結に向けた準備を開始するよう外務省に指示した。会談の結果、2021年11月26日に締結されたソチ合意に従い、4月末までにアルメニアとアゼルバイジャンの国境付近における脱軍事化に向けた問題を検討する委員会の設置が定められた。この委員会は国境付近における安全と安定の維持に向けた問題にも取り組む。
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会談の中でパシニャン首相は両国の係争地となっている「ナゴルノ・カラバフ共和国」の状況や人道上の問題について言及した。先にこの係争地ではアゼルバイジャンの部隊が軍事行動を起こしていた。
欧州理事会のシャルル議長はブリュッセルで開かれた会談の演説で、大きな進展があったことを指摘した。EU(欧州連合)は南コーカサス地域の安定と繁栄が極めて重要であることから、両国の信頼回復に向けてあらゆる支援を行う姿勢を示したほか、平和条約が近く実現することにも期待感を示した。
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アゼルバイジャン外務省は3月11日、二国間の関係構築に向けた根本的な原則をアルメニア側に提案したとトルコ・メディアに発表していた。具体的には相互の領土承認、及び領土上の請求権を拒否することが含まれていた。これを受けてアルメニア外務省はOSCE(欧州安全保障協力機構)のミンスク・グループに対し、国連憲章、市民的及び政治的権利に関する国際規約
、ヘルシンキ宣言を土台としてアゼルバイジャンとの平和条約締結に向けた交渉を組織するよう要請していた。
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