伊日刊紙「Il Fatto Quotidiano」が議会内の独自の消息筋からの情報として伝えたところによると、ゼレンスキー大統領の演説を聞く上下院合同会議を欠席した議員は少なくとも350人。下院はほぼ満席であったのに対し、上院はほとんどが空席だった。イタリア議会は630名の議員のうち、上院議員は315名。
ポリティコは、イタリア議会内に右翼と左翼による強固な陣営が形成され、これがウクライナへの武器供給や伊政府の軍事費増額計画に一貫して異議を唱えている状態が、ドラギ伊首相の連立与党に緊張感を呼んでいると報じている。
極左政党「シニストラ・イタリアーナ(イタリア左翼)」のニコラ・フラトヤンニ党首は、「我々はNATOを承認していない。NATOは世界が分断されいた時代の産物だ。そうした世界はもう存在しない以上、我々は多くを見直す必要があるのではないか」と指摘している。同党はロシアの行動を非難したものの、ウクライナへの武器供与には反対票を投じている。
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