ウクライナでの露特別軍事作戦

欧州、外交や制裁から「ウクライナの早急な武装化」へ方向転換=ブルームバーグ

ブルームバーグは、欧州諸国はロシアのウクライナでの特殊作戦への対応で、制裁による圧力や外交といった「通常のやり方を超える方向に動いている」と報じている。特殊作戦開始から6週間がたっても何も変化がみられないことから、「ロシアのプーチン大統領に考えを改めさせる最善策」として、「ウクライナの早急な武装化が新たな焦点に浮上した」という。
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ブルームバーグによると、ドイツなど「軍事支援には最も消極的」と見られた欧州の一部の国が、「意外にも」ウクライナへの兵器の追加供給を呼び掛けている。ドイツのベーアボック外相は「言い訳をする時間はない」と述べ、「軍需品、とりわけ重火器をさらに送るべきだと主張」しているという。
ルクセンブルクのアッセルボルン外相も「私の結論は、今では武器だ。2カ月前であれば、こんな結論を出すなど狂気の沙汰だと一笑に付しただろう」と述べた。
ブルームバーグは「短期的な影響という観点では、ロシア産原油やガスに制裁を科す以外にEUには取り得る手段がほとんど残されていない。原油やガスへの制裁に関しては、EU加盟国の間で依然として意見が分かれている」と報じている。なお、欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表はすでに「欧州がガスを購入するか否かにかかわらず、いずれにしてもロシア軍は戦争を行うための手段を持つだろう」との結論を下したという。
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一方、欧州は、どのような武器や装備を、どのような保証の下で供給するかについて決定しなければならないことを認識している。各国は、それらがウクライナで盛んに活動している「信頼できない軍事組織」の手に渡ることを危惧しているという。また現代の兵器システムには適切なスキルが必要だが、ウクライナ軍を訓練する時間もない。
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