研究者らは、今回の研究を行うにあたって幹細胞技術に着目。日本の京都大学の山中伸弥教授が発見した、体の細胞を幹細胞に変える効果がある「山中因子」を元に研究を行った。
「山中因子」を使って幹細胞化を行うには、細胞を50日間「山中因子」に浸す必要がある。しかし研究者らは幹細胞化を避けるため、皮膚細胞を13日間だけ「山中因子」に浸してみたところ、53歳の女性の皮膚細胞が23歳の女性のもののように、つまり30歳若返らせることに成功した。
研究者のディルジット・ギルは、「我々は、細胞をその特殊性を失うことなく若返らせることができることを証明し、さらにこの処置によって失われた機能の一部が回復することが分かった。また特筆すべきなのは、若返りによって老人性疾患に関連する遺伝子の活性が低下したことだ」と語っている。
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