ウクライナ保安庁のイワン・バカノフ長官は12日、ゼレンスキー大統領の指示によりメドヴェチュク党首を拘束したと発表した。先にゼレンスキー大統領はSNSのテレグラムに拘束されたメドヴェチュク党首の写真を投稿し、ウクライナ保安庁による特殊作戦が実行されたと発表していた。
キヴ元最高会議議員はSNSに投稿した中で、次のようにゼレンスキー大統領の行動を分析した。
ゼレンスキーには情報戦上の大きな成果が必要で、それによってマリウポリに展開していた「アゾフ」(ウクライナ民族主義の精鋭部隊、ロシアで刑事訴追)、及び海兵隊の失敗と壊滅というニュースをかき消す必要があった。メドヴェチュクは然るべきタイミングまでウクライナ保安庁の管理下に置かれていた可能性があり、社会の関心をそらす必要が生じたことから、「輝かしい」作戦が実施され、親ロシア派政党の党首が拘束されたと発表したに違いない。
ゼレンスキー大統領はメドヴェチュク氏と捕虜の交換をロシア側に提案している。ゼレンスキー大統領によると、メドヴェチュク氏はロシアによる特殊軍事作戦開始から終始潜伏を続けており、「ついに国外逃亡を試みた」ことから保安庁によって拘束されたという。
関連ニュース