仏大統領選の極右候補者がパリ検察の捜査対象に、ユダヤ系住民への違法な選挙活動

パリではフランス大統領選に立候補した極右の政治家、エリック・ゼムール氏(ユダヤ系フランス人)がユダヤ教を信奉する市民に違法な選挙活動を行った容疑で捜査が開始された。消息筋の証言をもとにAFP通信が報じた。
この記事をSputnikで読む
報道によると、フランスでは8日、多くの市民の携帯にゼムール氏の署名が付されたSMSが送信されたという。SMSはユダヤ系フランス人が送信対象となっており、件名は「ユダヤ教を信じるフランス人に宛てたエリック・ゼムールのメッセージ」と題されており、本文中でゼムール氏は「フランスを苦しめるイスラムの拡散を非難する唯一の人物」と記されていた。パリ検察は複数団体からSMSを利用した選挙活動に関する苦情を受け取り、事前調査を開始した。
仏大統領選挙のル・ペン候補、「私はプーチン大統領の『トロイの木馬』ではない」
ゼムール氏の政党「奪還」はユダヤ系フランス人を対象に大統領選前に違法な選挙活動を行ったとされている。 パリ検察はAFP通信の取材に対し、個人情報と関連した違法行為の事実を明らかにするため、捜査を開始したと証言している。
極右思想を持つゼムール氏は1度目の選挙で7.07%の得票率で、4位にとどまった。初回の投票はフランスで4月10日に行われ、最終結果によると現職のエマニュエル・マクロン大統領が27.84%で首位に立ち、右派のマリーヌ・ルペン氏が23.15%で2位となっていた。決戦投票は4月24日に行われる見通し。
コメント