デイリー・エクスプレスによれば、シェル石油を含めた多くの西側の企業が、ロシア産の原油と他の国の石油とを混合した製品を作っているという。またこれらの企業の指導部は、政府が要請しないかぎり、短期の契約でロシア産の石油を輸入することはない、また長期の契約を再開することもないと明言している。しかし、デイリー・エクスプレスによれば、西側の企業が制裁導入までに輸入した石油については、これまでに締結された契約にしたがって購入することになると指摘している。
欧州諸国はまだ正式に、ロシア産石油を輸出しないという合意に達していない。つまりロシア産石油の欧州への供給は合法であるとデイリー・エクスプレスは書いている。しかし、ロシア産石油を他国の石油と混ぜ、別の名称で販売することは、これらの企業がロシア産の燃料は使用していないと公言しながら、ロシア産石油を使用し続けることを可能にするものである。そしてこれは驚くべきことではないとデイリー・エクスプレスは指摘する。というのも、たとえばシェルは、ロシア産石油の輸入を停止することにより、38億ポンド(およそ6,210億円)の損失となるからである。
EU外相会議では、ロシア産石油・ガスへの制裁について決定が下されなかったというニュースについては、「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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