「慰安婦問題を直視せよ」 国連安保理 中国代表

国連安全保障理事会で開かれた紛争下における性的虐待問題に関する公開会合で、中国代表のダイ・ビン国連副大使は、第二次世界大戦中の旧日本軍の慰安婦問題について、「日本は歴史を直視すべきだ」との見解を示した。
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東アジアには戦時における性的虐待の犠牲者がいる。第二次世界大戦時に日本軍によって強制連行された慰安婦だ。彼女らは悪夢のような記憶に苦しめられており、一生を終えるまで雪辱を果たすことはできない。

ダイ副大使は「中国や韓国、東南アジアの幾千もの少女たちが日本の軍国主義者によって性奴隷として、肉体的にも精神的にも虐待された」と指摘。今年3月に日本政府による教科書検定で従軍慰安婦に関する記述が修正されたことを引き合いに出し、「歴史的責任から逃れようとする動きが加速している」と批判した。
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その上でダイ副大使は「自らの残虐行為を認め、考えることが責任をもって問題に取り組むことにつながる。国際社会やアジアの近隣諸国の日本への信頼を失わないためにも、被害者の救済や侵略された国々への責任を果たすべきだ」と締めくくった。
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