「私が大統領に選ばれたら、私はNATOの統一司令部から出る。だが、第5条の相互防衛は断らない」ルペン候補は記者会見で外交政策についてこう語った。
ルペン氏は、仏は米国の保護国として甘んじることはないと明言し、ロシアとの和解構想を自分は支持していると付け加えた。
「ウクライナでの戦争が終わり、平和が樹立された時、私はNATOとロシアの戦略的な和解を提唱する」。これは、欧州と米国の双方の国益にかなう」
また、ルペン氏は、自分は今でもクリミアをロシア領とみなしており、ウクライナへの入国が禁じられたことも後悔はしていないと述べた。
「私は今でもこれを(編集注:クリミアはロシア連邦の一部ということ)否定していない。なぜならかの地では住民投票が行われたかあだ。でもキエフには今のところは行かないだろう。私が大統領に選ばれたら、彼ら(編集注:ウクライナ当局)は入国禁止令を解除するかもしれない。そう考えるほうが理性的だ。だが、これを後悔はしていない。歴史を書き換えることはできない。クリミアでは住民投票が行われた。クリミアは26年間ウクライナ領だったが、その前はロシア領だったわけで、市民がロシアとの再統一を決めたのだ」ルペン氏はBFMテレビのインタビューでこう語った。
仏大統領選挙戦の第1回目投票は4月10日に行われ、現職のマクロン候補が27.84%、ルペン候補が23.15%を獲得した。第2回目の投票は4が鵜24日に行われる。
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