黒人男性が射殺されたのは4月8日だったものの、事件が広く知られるようになったのはビデオ映像が公開されてからのことだった。
ビデオ映像によると、警察は不審な自動車を発見したことから、これを制止し、運転手に運転免許証の提示を求めた。すると、黒人男性は車から出て、はっきりとしない返事をしたという。英語はわかるかと警察が尋ねたところ、肯定の返事があったものの、運転免許証を取り出すでもなく周囲を見渡していたことから警察が拘束を試みたところ、運転手は逃亡した。最終的に警察と男はもみ合いとなり、警察は電気ショッカーを使用し、拘束を試みたものの、男にショッカーをはたき落とされ、失敗に終わった。警察は黒人に馬乗りになり、身柄の拘束を試みたものの、男が大柄であることから上手くいかなかったため、ピストルを抜いて頭部に発射した。
発表によると、男は頭部を撃たれて死亡したという。この事態を受け、警察は警官の職務を一時停止とした。現地メディアによると、亡くなった男性(26)はコンゴ出身で、親族は発砲した警官の指名公開と責任の追及を要求している。
射殺の様子を写したビデオが公開されると、警官による暴力の撲滅を呼びかける集会が行われ、数百人がこれに参加した。
報道によると、警官が責任を問われる可能性は少ないという。
関連ニュース