台湾国防部の主張によると、中国人民解放軍の戦闘機が台湾の南西海域の上空を飛行した。進入したのは、戦闘機「J-11(殲11)」と「J-16(殲16)」。これに対して台湾軍は無線を通じて警告したほか、対空ミサイルシステムを展開した。
中国人民解放軍の戦闘機は過去数か月間、台湾の防空識別圏を定期的に通過している。今回の進入について観測筋は、米上院の議員団が台湾に到着したことと関連づけている。議員団は15日、台湾の蔡英文総統と会談した。
中国は15日、今回の議員団の訪問を「中国の主権に対する侵害」とみなし、措置を講じると発表した。中国人民解放軍空軍の司令部は、東シナ海や台湾周辺での空軍と海軍の合同演習の実施計画を発表した。
米国は1979年に台湾と断交し、中国との外交関係を樹立した。米国は「一つの中国」政策を認めながら台湾とのコンタクトを維持し、台湾への武器供与を続けている。これは中国本土で抗議を引き起こしている。中国本土では、台湾は中国の領土の不可分の一部であると考えられており、あらゆる分離主義的志向に断固として反対している。