アルバータ大学のジェフ・サワルハ氏らは、心理療法士の会合で受け取ったテキストで感情分析を実施した。感情分析とは、コンピュータ言語法のことで、それにもとづき、たとえばテキストにネガティブまたはポジティブな思考がどのくらいあるかなど、アルゴリズムが感情的であると特徴付けた領域をカウントする。
仮想キャラクターがビデオ会議形式で275人の実験参加者に心理療法的質問を行った結果、188人の被験者がPTSDに苦しみ、87人が健康であることが明らかとなった。
PTSDを患う人々のテキストは、中立的または否定的な発言数が非常に多いという特徴があることが判明した。このデータをもとに、研究者は機械学習を活用してPTSDを認知するアルゴリズムの開発を行い、その精度は最大80%を示した。
専門家らは、将来的にこの技術を遠隔医療で活用したいと考えている。
関連ニュース