ロゴジン社長は、17日に放映されたベラルーシのテレビ局ONTからのインタビューの中で次のように述べた。
どのような形であれ、いずれ協調関係は回復すると確信しているが、その際、両者の関係はすでに違ったものになるだろう。なぜなら、今後、我々は第一に、分別のある立場、あるいは少なくとも中立的な立場を占めている国家と協力していくことになるからだ。情勢が落ち着いたとき、我々に対して制裁を発動した国々は、我々の提示した条件で合意することを余儀なくされる。
またロゴジン氏は、制裁は2方向に向かって発射される大砲であると強調し、「砲弾はどちらにより多く着弾するのか。わたしの考えでは、この制裁を発案した欧州が、ロスコスモスよりも大きな被害を受けることになるだろう」と強調した。
さらに、ロゴジン社長は、遠い宇宙における使命を実現しようとする宇宙開発に従事する人々の夢を叶えるという観点で言えば、ロシア側は時間を失いつつあると指摘する一方、ロシアの国内プログラムという観点から言えば、すべては計画通りに実現されることになると強調した。
一方、「ロスコスモス」との協力関係が途切れることについて、ロゴジン氏は「最悪なことだ」と指摘。西側諸国の宇宙分野の専門家らは狂気じみたことが起こっていることを理解していると述べ、米航空宇宙局(NASA)やスペースX、欧州諸国にそのように指摘している人がいることを承知しているとした。
米国と欧州連合諸国は、ロシアがウクライナで特別軍事作戦を開始したことを 受け、ロシアの宇宙分野に対する制裁導入を発表した。「ロスコスモス」はNASA、欧州宇宙機関、カナダ宇宙庁に対し、プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター、ロシア宇宙システム、中央機械政策科学研究所に対する制裁解除に向けた措置を講じるよう要請した。ロゴジン氏は、この3つの組織なしに国際宇宙ステーションの安全な運営について話し合うことは不可能であるとしている。
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