ロシア産木材の輸入禁止で、家具が値上がり=英国

ロシアとベラルーシからの木材の輸出禁止により、英国では家具が急激に値上がりしている。英紙「ガーディアン」が業界からの情報として報じた。
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英国の森林管理協議会はロシアおよびベラルーシとのすべての貿易証明書を一時無効とし、両国からの法的な供給をすべて停止した。しかし、家具製造企業が代替の供給源を模索するなか、その影響として価格が高騰しているという。
家具メーカー「ホワイトメドウ」のヤン・オスクロフト代表執行役は、現在、ソファ1台の製作費はEU離脱前の時期に比べて25%増加したことを明らかにした。
またオスクロフト氏は、「森林管理協議会がロシアからの輸入を禁止したのは正しいことである」としながらも、これにより、木材を供給する他の国々に圧力を加えることとなり、その当然の結果として、木材の価格が急騰したと指摘している。
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一方、これに関連し、英国家具製造協会のショーン・ホルト会長は、英国はこれまで、このような全国的な木材の高騰に直面したことはなかったと述べている。
またホルト氏は、「過去2年にわたって、木材価格の高騰が続いているが、この2週間で状況は急激に悪化した。100%までの価格高騰は珍しいことではないが、まだ製作に影響がおよぶエネルギー料金の高騰を計算されていない」と述べ、「協会のメンバーらは今後数ヶ月間で価格はさらに高騰するだろうと見ている」とも語った。
記事では、英国における家具の価格は17%上昇し、インフレ率は過去30年で最高となる7%に達すると記され、ウクライナ紛争が、ロシアから木材を輸入していた英国の家具製造に影響を与えていると指摘されている。
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