林外相、在日ロシア人排斥の動きに懸念 「ロシア人というだけで中傷しないで」

ロシア軍によるウクライナでの軍事作戦開始後、日本では在日ロシア人に対しヘイトスピーチが向けられている。これについて林芳正外相は19日、記者会見で「ロシア人というだけで排斥したり、誹謗中傷したりしないでほしい」と呼びかけた。毎日新聞が報じている。
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林外相は記者会見の中で「今回の事態はプーチン政権による『侵略』である」と強調。在日ロシア人からも反対する声が上がっていると指摘し、「侵攻に乗じた人権侵害は許されない」と述べた。
在日ロシア人排斥の動きについては、同日の自民党の会合でも取り上げられており、佐藤正久外交部会長が「プーチン政権と在日ロシア人を同一視してはいけない。日本の品格も問われている」と発言し、政府に対応を求めていた。
日本国内では2月24日以降、ウクライナ人が経営する銀座のロシア食品専門店「赤の広場」の看板が壊されたり、ロシア料理を提供する飲食店の口コミサイトに誹謗中傷が書き込まれたりするなどの嫌がらせが相次いだ。また最近では、JR恵比寿駅にあるロシア語(キリル文字)表記の案内板が「ロシア語を『不快』とする苦情が寄せられた」として一時外される事態となり、波紋を呼んだ。
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