ロンドンのウェストミンスター下級裁判所は4月20日、アサンジ氏の米国への引き渡し令状を発行する。
国際人権擁護団体のアムネスティ・インターナショナルは、アサンジ氏が米国に引き渡された場合、英国は国際的な人権擁護の順守義務に違反するとの見方を示している。
4月20日午前、アサンジ氏の支持者らは裁判所前に「国外追放反対」「ジャーナリズムは犯罪ではない」「英国の正義よ、安らかに眠れ」「戦争犯罪者を投獄し、アサンジは釈放せよと書かれたプラカードを手に集まった。
抗議行動の参加者らはHMベルマーシュ刑務所に収監されているアサンジ氏の即刻釈放を求めている。
アサンジ氏の功績、逮捕から収監、裁判まで
アサンジ氏は米国がアフガニスタン、イラクでの軍事作戦で行った違法行為についての機密情報を暴露し、世界的な知名度を得た。アサンジ氏は軍事作戦で殺害された一般市民についてやキューバのグアンタナモにある米国の収容施設の高速条件についての資料をリークしたことでも知られている。
アサンジ氏は2012年6月からロンドンにあるエクアドル大使館に身を寄せてきたが、2019年4月11日朝、米国の要請で逮捕されて以来、厳格な体制で知られるベルマーシュ刑務所に収監されている。米国はアサンジ氏に対して新たに、スパイ法違反、機密情報の暴露など17項目の起訴状を突き付けており、米国への引き渡しが実現する場合、175年の禁固刑が科せられる恐れがある。
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