ロンドンの裁判所、アサンジ氏の米国引き渡し命令を発出

ロンドン・ウェストミンスターの王立裁判所は、ウィキリークスの創設者であるジュリアン・アサンジの米国への身柄引き渡し命令を発出した。同氏は175年の懲役刑に直面することになる。
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ウィキリークスはツイッターで、「英国の裁判官は、ジュリアン・アサンジの米国への引き渡しを命じた。米国では、175年の懲役刑に直面することになる」と表明した。
4月2日に命令発出の決定が下され、今後、英国のプリティ・パテル内務相が身柄引き渡しの最終決定を下すことになる。アサンジ氏の弁護側は、5月18日までに弁論を提出することになっている。
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アサンジ氏の支持者たちは、2年間の訴訟を経て、同氏の運命は再び政治的決定によって判断されると考えている。

アサンジ氏の功績、逮捕から収監、裁判まで

アサンジ氏は米国がアフガニスタン、イラクでの軍事作戦で行った違法行為についての機密情報を暴露し、世界的な知名度を得た。アサンジ氏は軍事作戦で殺害された一般市民についてやキューバのグアンタナモにある米国の収容施設の高速条件についての資料をリークしたことでも知られている。
アサンジ氏は2012年6月からロンドンにあるエクアドル大使館に身を寄せてきたが、2019年4月11日朝、米国の要請で逮捕されて以来、厳格な体制で知られるベルマーシュ刑務所に収監されている。米国はアサンジ氏に対して新たに、スパイ法違反、機密情報の暴露など17項目の起訴状を突き付けており、米国への引き渡しが実現する場合、175年の禁固刑が科せられる恐れがある。
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