アサンジ氏の事件は言論の自由の問題での米国の偽善を示している=中国外交部

中国外交部の王文潭報道官は、ウィキリークスの創設者であるジュリアン・アサンジ氏の事件は、報道と言論の自由に対する米国政府の「真の態度」を示していると語った。
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同報道官はブリーフィングで、「アサンジ氏の運命は、他国の無法を暴露すれば英雄となり、米国にとって不都合な事実を暴露すれば犯罪者となることを示している。これが米国における言論と報道の自由の本質だ」と強調した。
また、王文潭報道官は、アサンジ氏が米国に引き渡されれば、米国政府の偽善がさらに世間に示されることになると述べた。
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この間、 ロンドン・ウェストミンスターの王立裁判所は、ウィキリークスの創設者であるジュリアン・アサンジの米国への身柄引き渡し命令を発出した。

アサンジ氏の功績、逮捕から収監、裁判まで

アサンジ氏は米国がアフガニスタン、イラクでの軍事作戦で行った違法行為についての機密情報を暴露し、世界的な知名度を得た。アサンジ氏は軍事作戦で殺害された一般市民についてやキューバのグアンタナモにある米国の収容施設の拘束条件についての資料をリークしたことでも知られている。
アサンジ氏は2012年6月からロンドンにあるエクアドル大使館に身を寄せてきたが、2019年4月11日朝、米国の要請で逮捕されて以来、厳格な体制で知られるベルマーシュ刑務所に収監されている。米国はアサンジ氏に対して新たに、スパイ法違反、機密情報の暴露など17項目の起訴状を突き付けており、米国への引き渡しが実現する場合、175年の禁固刑が科せられる恐れがある。
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