米国は中国への制裁で「自らの足を撃つ」ことになる=エコノミスト紙

エコノミスト紙のインタビューで専門家らは、米国政府はロシアと同じように中国を「罰する」ことができるかについて語った。
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多くの専門家は、中国は外貨準備の3分の2をドルで保有していることから、米国は外貨準備を凍結することで中国に圧力をかけることができると考えている。
コーネル大学のエスワル・プラサド氏は、現在、中国は欧米の証券の大手バイヤーではないため、準備金の「凍結」では中国はそれほど不安定にはならないだろうと予想する。

西側諸国はそんなことを敢えてするのだろうか?

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また、専門家らは、世界の金融システムにとって重要な銀行のいくつかが中国にあり、それらへの「打撃」は、損失が「ブーメランのように跳ね返って」くることになると指摘した。
専門家は、米国は中国が自国技術の活用を制限する可能性を否定していないが、しかし、このことは「自らの足を撃つ」ことになるおそれがあり、それは、米国企業が長年中国での生産に依存しており、利益を得られなくなるためだと指摘する。

中国の最大の影響力の源泉は、自国の広大な市場にある。例えば、米国は半導体といった一連のハイテク資源を奪いたいのかもしれない。しかし、完全に禁止すると、米国の半導体企業の収益の37%が犠牲になることになる。

また、それにより、12万人超の労働者が働く場を失うことになる。
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