報道によると、ZoomやTeams、Skypeといった主要ビデオ会議アプリで、ミュート時でもやろうと思えば音を取得できる状態であることが示された。これらのビデオ会議アプリではマイクとカメラにアクセス許可をユーザーに要請。一度許可されると、ユーザーが許可を取り消すまで、ビデオ会議アプリは両方のハードウェアリソースにアクセスできる。
研究ではWindows、macOSなどのブラウザを対象に、ビデオ会議アプリによるマイククエリ(生の音声の取得)の追跡調査を実施。その結果、全てのビデオ会議アプリがミュートされているにもかかわらず、音声がアプリからコンピュータのオーディオドライバー、そしてネットワークへと移動する様子が確認された。
研究者らは、このアプリからミュート時に収集したデータを使って、マイクで取得する環境音からユーザーが何をしているか予測可能かを試した。すると、平均82%の精度でバックグラウンドのアクティビティーを識別できた。これはビデオ会議中にマイクをミュートにしていても、料理や掃除などをしている音からその行動を特定できることを意味する。
プライバシーの侵害懸念されるが、解決案の1つとして、簡単にアクセスできるソフトウェアの「スイッチ」、あるいはユーザーが手動でマイクを有効/無効にできるハードウェアの「スイッチ」を開発することを提案している。
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