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キノコには1万7000種類以上の雌雄が存在する可能性 研究で明らかに

一般的なキノコの多くには、1万7000種類以上の雄雌が存在する可能性があることを、オスロ大学の研究者らが突きとめた。この研究をまとめた論文が、「PLOS Genetics」に掲載されている。
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これまで、菌類には数千から数万もの雌雄が存在すると思われてきた。オスロ大学の遺伝学者であるデビッド・ペリス氏らの研究グループは今回、大量のゲノム配列を迅速に決定できる技術を用いて、菌類の1種であるトリカプタム属のキノコの雌雄の数を調べた
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研究者らは、世界中から集めたトリカプタム属のキノコ(合計180個)から胞子を採取し、寒天培地で培養してDNAを分析。その後、他の胞子と交配するかどうかを確かめるとともに、菌類の2つのゲノム領域「MATA」と「MATB」のどの部分が性決定に重要であるかを特定したところ、このキノコには1万7550通りの性の組み合わせがあることが明らかになった。
研究者らは論文で、膨大な数の性差は、近親交配を抑えるのに役立っているようだと指摘している。また性別の種類が多いことで、隣り合ったキノコが性的に適合する可能性が98%に達し、この特徴が長期的な生存に一役買っているという。
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