研究チームは、カナダ第二の都市モントリオールの住民約2200人を対象にアンケート調査を実施し、幼少期に猫を飼っていたかどうかや、これまでに精神病エピソードが存在したかどうかなどについて尋ねた。
結果、幼少期にネズミを捕るネコと暮らした経験を持つ男性は、成人期に精神病エピソードが存在するリスクが高いことがわかった。一方、女性ではそのような関連性は見られなかったという。
なお、喫煙、幼少期および青年期の引っ越し回数、頭部外傷など、その他の要因も影響を与えた。
以前の研究では、トキソプラズマ原虫による感染症トキソプラズマ症と統合失調症発症やその他の精神障害のリスクを高める関連性が確立された。最も一般的な感染経路の1つは、トキソプラズマ原虫に感染している猫の糞便に触れること。
精神病の症状と猫との生活との関連性に関するこれまでの研究結果は互いに矛盾していたが、新たな研究では、先ずネズミを捕るネコ(寄生虫キャリアを含む)によって危険が及ぶことが示された。一方、なぜこのような関係性が男性にだけ確立されたのかは今のところ分かっていない。
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