ガーディアン紙によれば、このいわゆる「サーモスタット作戦」は、2022年5月1日から2023年3月31日まで実施される。電力の節約を目的としたこの措置が遵守されているかどうかについて今後どのように監視していくのかについてはまだ明確にされていないが、労働省の監査官が調査を行い、違反が確認された場合には、500ユーロ(およそ6万9,760円)から3,000ユーロ(およそ41万8,580円)の罰金が課せられるという。
ただし、イタリア政府は病院だけはこの対象外とし、室温の制限は設けないとしている。しかし、ガーディアン紙によれば、政府はこの「サーモスタット作戦」の適用範囲を一般の住宅にも拡大する可能性があるとしている。一方、政府は、この措置により、年間20億〜40億立方メートルのガスを節約することができると試算している。というのも、公共施設のエネルギー費の57%が室内の温度を維持するのに使われているからである。ガーディアン紙によれば、イタリアのマリオ・ドラギ首相は、EU(欧州連合)がロシア産ガスの輸入禁止を発動した場合、イタリアもこれに同調する用意があると述べた。
ロシア産ガスの輸入禁止が決定した場合、その否定的な経済的影響をもっとも懸念しているのはドイツであるというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
関連ニュース