研究者らは、「交尾は常に緊急脱出で終わることが判明した。その様子は通常のカメラでは詳細が見えないほどの速さだった」と解説した。
研究者らによれば、雄は前脚の特別な関節を使用し、毎秒88センチの速度で雌からジャンプして逃げるという。
雄が高速で脱出する理由は明快で、性的共食いから雌に食べられないようにするため。逃げなかった雄は、すぐに雌に捕らえられ、殺され、餌にされてしまった。研究者が雄の脱出を邪魔した場合も同じ運命をたどった。
研究結果によれば、155回の交尾のうち152回が緊急脱出に終わり、残りの3回は雌の餌食となった。
研究者らが高解像度ビデオカメラを使い、脱出する雄クモの移動スピードを計測したところ、平均速度が秒速30〜90センチであることを判明した。
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