ガスプロム社は4月26日、PGNiGに対しヤマルLNGプロジェクトに基づく供給を完全に停止することを通達したという。ポーランド側によると、ガス輸送システムは常に機能しているほか、他の供給源によりガス貯蔵庫の充填も行われており、ガスは需要に応じて消費者のもとに届いているとのこと。ポーランド側のデータによると、地下貯蔵庫の充填率は80%近くに達し、これは例年同時期比でも飛躍的に高いという。
ガスプロム社は天然ガスの売却にロシア通貨の利用を義務付けたロシア大統領令に従い、契約企業に対してルーブル建てでの購入を迫っていたものの、ポーランド側はこれを拒否していた。
ポーランド側はロシア側からのガス供給停止は契約違反にあたるとして抗議している。供給停止の発表を受け、契約内容に基づいて天然ガスの供給再開を実現するため、しかるべき措置を講じるとポーランド側は表明している。
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