高さ6〜17フィート(1.83〜5.18メートル)だった壁が、30フィート(9.14メートル)の鉄製の壁に取り替えられるまで、落下による死亡事故は発生していなかった。
カリフォルニア大学サンディエゴ・メディカル・センターの発表では、「高さ30フィートになった新たな壁をメディアは『難攻不落』と呼んだが、壁の建設が完了した2019年以来、サンディエゴ・ヘルスの負傷学センターでは、高所からの落下による重傷者の数が増加していることが確認された」と記されている。また、壁を乗り越えようとして負傷し、センターに運ばれてきた患者の数は、2016〜2019年には67人だったのが、2019〜2021年には375人となったとのこと。
さらに、それによれば、壁に登ろうとして死亡するケースも増えており、以前は0だったのが16人となった。
トランプ大統領は2017年1月、高さ30フィートの壁の建設を指示。壁は、南米と米国の国境沿いに455マイル(732キロメートル)にわたって延びている。
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