この協議は4月22日に行われた。また、ロシアがウクライナで特別軍事作戦を行ったことについて、米国政府とその同盟国がロシアに科した制裁についても議論されたという。同紙の情報筋によると、中国政府は米国とその同盟国がロシアの銀行のドル資産を凍結が可能であることについて警鐘を鳴らしていた。この点について中国当局は、「地域的な軍事衝突やその他の危機が発生した場合」、中国に対して同様の措置が導入されることを恐れている。
しかし同紙によると、この協議では、中国がそのような事態に直面するといった具体的なシナリオについての話はなかったという。その引き金となり得るのは、中国による台湾への侵攻だと示唆されている。オリエント・キャピタル・リサーチのマネージング・ディレクター、アンドリュー・コリアー氏は、中国には「代替手段がほとんどなく、米国の金融制裁の影響は壊滅的」であるため、中国政府の懸念は事実に根ざしたものであると説明している。
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