研究者らは、絶滅の恐れがある野生生物のリスト「レッドデータブック」に掲載されている30種以上の希少植物の種子を、ロシアの生物実験衛星「ビオンM」の2号機に搭載して宇宙へ送り出す計画を進めている。これらの種子は、2013年に「ビオンM」の1号機に搭載させ、軌道に投入、その後地球に帰還させて育てた植物から採取されたものだという。研究者らは、宇宙で長期間保管した種子の遺伝子が受ける影響を評価することを望んでいる。
この実験に選ばれた植物は、農作物ではなく、環境の変化に敏感な希少な植物の種子だという。
2013年に軌道上で保管された種子は、宇宙飛行前は30〜50%だった発芽率が70〜80%に上昇したことが明らかになった。また「宇宙飛行植物」の中には、異常なまでに大きく成長したものも少なくなかった。研究者らは、もし新たな実験の結果が良好であれば、軌道上に種子を保管する施設を作るというアイデアは正当化されるだろうとみている。
スプートニクは以前、研究者らが地球温暖化で発生した気候災害の中で人類を救う可能性がある植物を特定したと報じた。
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