オルバン首相は、EC委員長に向け、ハンガリー政府は「現在の形式での」EUによる対露制裁計画を支持することはできないと表明する書簡を送った。
フィナンシャルタイムズ紙が公開した書簡には「ハンガリーもEU全体も、委員会によって提案された措置を採択し、実施する用意ができていない。制裁措置は、すべての加盟国で、すべての必要な前提条件が満たされたときに講じるべきだ」と述べられている。
オルバン首相は、提案された制裁措置により、ハンガリーは「代替供給インフラの性能を大幅に向上させ、製油能力を完全に再編成する」必要があると指摘した。また、オルバン首相は、制裁措置は「必要な国の資源を化石燃料への過剰投資に転用した」一方で、EUからの関連資金は、ハンガリーは紙でしか入手できないと指摘した。
4日、ECのウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、対露制裁の第6弾パッケージの一部として、ECはEUへのすべてのロシア産石油の輸入を段階的に禁止することを提案すると述べた。同氏によると、2022年末までに段階的に輸入を禁止とする。ECのエリック・マメール報道官は、ロシアに対する石油禁輸の提案は、EU諸国のいくつかが、複数の理由でロシアのエネルギー資源にさらに依存しているという事実を考慮に入れていると説明した。
メディアの報道によると、4日、EU諸国の常任代表らは禁輸に同意せず、第6弾パッケージの検討は9日までに完了する予定。完全な禁輸措置に対し、チェコ、スロバキア、ハンガリーは公式に反対した。チェコおよびスロバキアは、3年間の移行期間を望んでいるが、ハンガリーはパイプラインを介したロシアからの石油供給が(禁輸措置から)除外されることを望んでいる。
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