露政府、外国製品の並行輸入認める トヨタ、東芝、任天堂も

ロシア政府は6日、露国内で業務を停止した外国企業の製品を正規代理店とは別ルートで輸入する「並行輸入」の対象リストを公表した。対象品目は50種類以上に及び、日本企業からはトヨタ、東芝、任天堂などの製品が対象となった。リストは法律文書に関する露政府の公式サイト「法律情報インターネットポータル」に掲載されている。
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並行輸入は正規代理店以外の第三者が、外国で合法的に製造・販売された商品を外国で購入し、商号、商標の権利所有者の許諾なしに輸入すること。
今回公表されたリストには、ウクライナ情勢の悪化を受け露市場への供給を停止した外国企業の製品が入っており、対象製品は自動車部品、衣料品、電気機器、化粧品など多岐にわたる。日本企業の製品からはトヨタ、日産、ホンダなどの自動車部品のほか、シャープや東芝の半導体デバイスや集積回路、プレイステーション、任天堂といった家庭用ゲーム機などが対象に含まれた。
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露産業商務省は、並行輸入は偽ブランドやコピー商品を合法化するものではないとし、真製品を代替ルートで供給するためだと強調している。
3月末、露政府は国内での外国製品の需要を満たすため、並行輸入を合法化していた。
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