ポーター副報道官は米CNNが5日に「北朝鮮が5月中にも地下核実験を再開すると米当局が分析している」と報じた内容を認めた上で、バイデン大統領が20~24日に日韓を歴訪する際に「同盟を強化し、日韓の安全保障に対する米国の責務が堅固だと示す」と述べた。
北朝鮮は2022年1月、米国に対する「信頼構築措置」を見直し、核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を再開する方針を示唆していた。2から3月にはICBM級のミサイルを計4回発射。韓国国防省は3月、北朝鮮が2018年5月に爆破した豊渓里の核実験場の坑道を復旧させる動きがあると公表していた。ポーター氏は「米国の分析は、北朝鮮が最近公表した声明の内容とも符合する」と強調した。
北朝鮮は06年10月以来、17年までに計6回の核実験を実施したが、史上初の米朝首脳会談を目前に控えた18年4月に核実験やICBM発射の中止を決定した。「核実験場も使命を終えた」として実験場を廃棄する方針も示唆していた。
米国は、北朝鮮が核兵器を小型化し、ICBMに複数の核弾頭を搭載する技術を進展させることを警戒している。
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