人間が食べ物を噛むと、唾液と混ざり合って消化酵素が作用し、食感や味が変化する。そこで研究者らは、オムレツを作ることができるロボットに、人間と同じように食品の味を感知できるよう訓練を施すことにした。
研究者らは、スクランブルエッグとトマトを使った料理9種類を用意し、そのロボットに塩分センサーとして機能するプローブを搭載した。これらの料理は、あらかじめ塩で味付けされている。
研究者らは、咀嚼で食感が変化するプロセスを再現させるため、ロボットにはミキサーで細かくしたものを与えた。そしてロボットが味見をすると、わずか数秒で味の良し悪しを評価し、同種のロボットと比べて塩加減を上手く判断できるようになったという。
研究者らは、人間の咀嚼と味覚のプロセスをロボットに模倣させることで、ロボットが人々が好む食品や、味の好みに応じた料理を作れるようになることを期待している。
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