フィナンシャルタイムズ紙が主催したディスカッションで、バーンズ氏は「プーチン大統領が提起する問題を真剣に受け止めるべきだが、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟の路線に移行し、NATOの拡大が決定した場合、この問題は何の抑止力にもならないだろう」と語った。
バーンズ氏は、両国のNATO加盟の可能性に関する最終的な決定は、フィンランド政府とスウェーデン政府、および加盟国に委ねられていると強調した。
スウェーデンおよびフィンランドは、ウクライナにおけるロシアの軍事作戦を背景に、長期中立国を放棄し、NATOに加盟する可能性について言及し始めた。NATOのストルテンベルグ事務総長は、NATOはスウェーデンおよびフィンランドを喜んで迎え、両国には迅速に加盟の機会を保障すると指摘してきた。先に、米国のジュリアン・スミスNATO大使は、NATOは、スウェーデンおよびフィンランドが今後「数か月と数週間」で加盟の可能性について独自の決定を下すことを期待していると述べた。また、米国は両国のNATO加盟を歓迎するとした。
ロシアは、NATOが対立を目的としていると繰り返し指摘してきた。ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、NATOのさらなる拡大は欧州に安全をもたらすわけではないとし、NATOは攻撃的な性格を持っていると述べた。また、ペスコフ氏はスウェーデンとフィンランドのNATO加盟が、ロシアに対する存在的な脅威となるとは考えていないと指摘した。
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