NASAの研究者らは、広範囲にわたる大規模噴火が温暖化に貢献していると指摘しており、これは、火山噴火が気候寒冷化につながるというこれまでの研究と矛盾している。
噴火によるオゾン層破壊は、研究者らにとって驚くべき事柄ではなかったが、噴火によって南極のオゾンホールと同様の規模でオゾン層が減少する恐れがあると明らかにした。
研究者らが1500万年前から1700万年前までの期間、米国の太平洋岸北西部で起こった4年間の噴火期をシミュレートしたところ、噴火は対流圏上部と成層圏下部に物質を高く飛ばす爆発的噴火と、約3km未満の噴出噴火が起きていたという。
シミュレーションによると、爆発的噴火は年に4回起こり、噴火によって二酸化硫黄ガスが約80%放出されていたという。研究者らは、この場合、「温暖化は約15年間持続するだろう」と指摘している。
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