研究者らによると、今回の研究でクルミに含まれるオイルがアルツハイマー病の発症を予防する可能性があることが分かった。
研究者らが、クルミ油が細胞の主なエネルギー源であるミトコンドリアの働きにどのような影響を与えるかを研究したところ、このオイルがアルツハイマー病に関係する脳内のプラーク「アミロイドβ」の形成を抑えることを発見したという。
アルツハイマー病は、記憶や思考などの認知機能が低下し、やがて日常生活に支障をきたす神経変性疾患。米国疾病予防管理センター(CDC)が2018年に行った調査によると、2014年には、米国の人口の1.6%にあたる500万人がこの病気に罹患している。
この発見について研究者らは、今後さらなる研究が必要ではあるものの、クルミ油がこの病気に対する「有望な治療法」である可能性があると結論付けている。
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